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2010年型 シボレー・カマロ_試乗2

雨だったし、新車だったし、で
全開にしたわけではないけれど…
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さて、お待たせしました。
現行カマロの試乗リポートになります。
が、前回の記事に一部間違いがあったので先に訂正しておきます。
(間違いというか、正確には誤解を受けかねない表現かな?)
前回、『ウイングオートさんに入庫した』と書いているのですが、
今回試乗させていただいたカマロは、ウイングオート所有の車両ではありません。
『試乗車』として一時的にウイングオートに置いてあっただけで、
現在は既にウイングオートから他のショップに移動しています。
つまり、今からお店に行ってもこの赤いカマロは見れません。
といっても、早ければ来週早々には新しい試乗車が入庫する予定だそうです。
今度のはシルバーの2LTだそうです。試乗も可能とか。
興味のある人はお店にお問い合わせてみてください。
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さて、本題。まずは試乗したカマロの詳細です。
今回私が試乗させていただいたのは、
『2010年型シボレー・カマロ 1LT RS アピアランスパッケージ』。
現行カマロには2種類のV8と1種類のV6エンジンが用意されていますが、
V6エンジン搭載車にはLS、1LT、2LTの3つのモデルが存在します。
今回試乗したのはこの中の1LT。RSというのはパッケージ(オプション装備)。
エンジン、ミッション、パッケージなどを、好みに応じてある程度自由に
組み合わせることができるというのは、初代カマロと同様の販売戦略ですよね。
現在日本に輸入されたカマロは、いずれもV6エンジン搭載車ですが、
これは本国アメリカでV6からリリースが開始されたため。
ただ、つい先日、GMがあんなことになっちゃいましたから、
この先、予定通りにV8搭載車が上陸してくるのか、ちょっと心配です。
が、まあたぶん大丈夫でしょう(笑)
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走りの前にまずは見た目の評価から。
つまりデザインですね。
第一印象は「ありゃ?思ってたよりも小さいな」という感じ。
いや、以前SEMAショーでコンセプトモデルを見た時に、
「デカいなぁー」と思った記憶があるので、そう感じただけで、
客観的に見て小さいクルマじゃないのは確かなんですけどね。
逆に、いきなり矛盾しますが「ボリューム感が凄いな」とも感じました。
先代カマロに比べて、面積は狭いけど縦にデカいといった感じですかね。
全長×全幅×全高=4836×1918×1376mmというボディサイズは、
先代と比べて全長で約7cm短く、全幅が約3cm広く、全高が約5cm高くで、
数値的には大差ないはずなんですけどねー。
ま、クルマのボリューム感っていうのは数字じゃないですからね。
個人的にはロー&ワイドな印象が強かった先代に対して、
今度のカマロは肉厚、というか塊感が強い感じを受けました。
ライバルであるマスタングやチャレンジャーなんかもそうなんですが、
なんかリアエンドの高さが半端なく高いんですよね。
あと、ドアのサイズがデカくてウインドーの面積が狭く、タイヤがデカい。
この辺は最近のデザインの流行りなんでしょうね。
ま、とにかく歴代カマロ随一の圧倒的なボリュームを感じるボディです。
ライバルと比較した場合、マスタングとは同じくらい。
チャレンジャーに比べると一回りくらい小さい感じですか。
デザインっていうのは人によって好みが分かれる部分ですが、
私的には「迫力があっていいじゃない」という感じですかね。
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大きく感じるボディに対して、インテリアは狭く感じました。
というか、『車内空間』という意味では、歴代カマロの中で最も狭いかも。
別にセダンやミニバンじゃなし、『ゆとりの車内空間』とか『積載量』とか、
そんなこと気にするキャラクターじゃないからどうでもいいんですけどね。
グランドツーリングカーからスポーツカーに近くなったという感じかな。
とくに気になった、というか変化を感じたのはフロントシート。
歴代カマロのフロントシートって、かなり大きいんですよね。
アメリカンサイズというか、ゆったりタイプ。大きくて座面が広い。
(初代カマロだけはちょっと違うけど)
ま、その分横Gに対するサポート性はイマイチだったんですが。
でも、今度のカマロはフロントシートがかなりタイトな感じ。
座面はそれほど広くなく、足も身体もそれなりにサポートしてくれます。
コルベットほどじゃないけど「ホールド感」は悪くありません。
本気でスポーツ走行したいのであれば、レカロとかスパルコといった
専門メーカーのバケットタイプに交換した方がいいでしょうが、
一般公道で走りを楽しむ分にはノーマルでも十分だと思います。
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インパネ周辺のデザインは結構思い切ったものになってますね。
メーターなどの造形に初代のイメージを反映させてますが、
古くささは全く感じません。むしろ「近未来的」という感じ?
C6コルベットみたいなプラスチッキーでチープな感じも受けないし、
イメージ的には最初にハマーH2のインパネを見た時に近いかな。
とくに高級感は感じませんが、私は悪くないと思います。

あと、面白かった、というか不思議だったことがひとつ。
シート形状とかインパネのデザインとか、もちろんボディやエンジンも、
何から何まで先代から全く新しくなっているにもかかわらず、
ドライバーズシートに座ってシートポジションとミラーを合わせ、
いざ運転し始めると、これが確かにカマロなんですよねー。
目に映る景色の見え方や操作感に違和感がないというか、
「あ、俺今カマロに乗ってるわー」という感じ?(笑)
これって何なんでしょうね?
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さて、長々と書いてきましたが、ようやく走行インプレッションです。
まず先に断っておきますが、今回はアクセルを思いっきり踏んでません。
また、スピードも大して出していません。
ウイングオートの担当者さんは「そこそこ踏んでも大丈夫ですよ」と
言ってくれましたが、私は小心者の常識人なもんで(笑)
どこぞのスーパーカー雑誌の編集者や名物ライターみたいに、
借り物のクルマを公道で全開走行なんてとても出来ません。
下ろしたての新車で、短時間&雨の中での試乗でしたしね。
なので、今回は一般道&高速道路での普通の試乗と思ってください。
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まず、エンジンを始動して最初に思ったのは「静かだなー」ってこと。
これはガレージからクルマを出して運転を始めても変わりませんでした。
V6ってこともあるんでしょうが、丁寧な運転を心がける限りは、
実にジェントルで静かなエンジンです。もっとも、静かではあっても、
内に秘めた潜在的パワーは十分に感じることができます。
V6とはいえ、カタログ値で304馬力&37.7kg-mもありますからね。
非力に感じるわけがありませんよね。
アクセルを踏んでいくと『シュルシュルシュルっ』という感じで
実にスムーズに加速していきます。V6特有の加速感と言えばいいのかな。
V8の暴力的な加速感とは違う、無駄のない加速が味わえますね。
キャデラックのCTSやSTSにも3.6リッターV6ユニットが搭載されてますが、
カマロの味付けは全然違いますね。当然と言えば当然なんですが。
スペック的にはキャデの方が311PS&38.1kg−mで若干上回ってるんですが、
乗った感じでは明らかにカマロの方が力強く感じました。
ま、車両重量が違うことも影響してるとは思いますが。
「パワー感」という意味においては、サードカマロに搭載されたL98や
フォースカマロに搭載されたLT1、LS1などのV8には及びませんが、
純粋な「速さ」という意味ではL98よりは確実に上だし、
LT1といい勝負って感じかな。LS1にはちょっと負けると思います。
ま、あくまで「フィーリング」としての感想ですが。

6速ATはかなりイイですね。
変速時に妙な段付きとかはないし、実にスムーズです。
たぶん燃費対策の影響なんでしょうけど、
「市街地で乗るには多少ギアの設定が高いかな?」と少し思いました。
ま、ただとくに気になるレベルではありませんのでご安心を。
シフトを一番下の『M』の所に入れるとマニュアルシフトモードになり、
ステアリング左右のパドルシフトで任意のギアが選べるんですが、
これはどうなんだろ? C6コルベットの時にも思った感想ですが、
正直言って「別にいらないや」といった感じですねー(笑)
個人的にATなら余計なことを考えずボーッと乗りたいし、
本気で走りたいのならMTを選べばいいと思っているので。
フェラーリとかBMWのM3みたいなセミATなら存在意義もありますが、
トルクコンバータ式オートマチックトランスミッションやCVTに、
マニュアルモード付けてもあんまり意味がないと思うんですよね…
マニュアルモードにしてカチャカチャとパドル操作するのなんて
たぶん最初だけだと思うんだけど(笑)

足回りは結構固めのセッティングですね。
20インチタイヤの影響もあるとは思うんですが、
先代のフォースカマロのZ28なんかと比べてもかなり固めな感じです。
といってゴツゴツしてるわけではないし、乗り心地も悪くないんですがね。
ボディ剛性もかなり高そうだし、ま、イマドキのGM車といった感じです。
良いか悪いかは別として、キャデラックCTS以降のGM車って
基本的な方向性がドイツ車とか日本車の方を向いてますよね。
ま、ただ今回は街中と高速を走っただけですからね。
サーキットみたいな広い場所で思いっきり走らせたわけじゃなし、
パイロンスラロームみたいにクルマを振り回したわけじゃないし、
足回りに関しては、正直あんまり詳しく書けないんですよね。残念だけど。
エンジンとかパワーとかって、ハーフアクセルやチョイ乗りでも
結構色々と分かることがあるんですけど、足回りはねぇ…


とまあ、とりあえず現行カマロの最初の試乗はこんな感じです。
さて、これからまた午前2時半に待ち合わせで日帰り大阪取材なんで(笑)。
落ち着いたらまた思い出したことを書いてみたいと思います。

■問い合わせ:ウイングオート
http://www.wingauto.co.jp


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by A-power | 2009-06-11 21:20 | シボレー・カマロ
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