イメージよりも実用性が高く普段使いも平気?
こちらは先日アップした『旧車でジムカーナ』の時に来ていた、 1988年型ルノー・アルピーヌV6ターボ。 実はこのアルピーヌのオーナーIさんは、アメ車繋がりの友人。 一番最初に会ったのは、今から6〜7年前だったと思うが、 当時のIさんはフォード・マスタング・コブラに乗っていた。 確か、5代目前期型マスタングのコブラで、4.6リッターDOHCじゃなく、 V8・5リッターOHVを搭載した初期のモデルだったと思う。 その後、そのコブラを事故(サーキットで自爆した?)で失ったIさんは、 ノーマルのマスタングGT(エンジンは5リッターV8)に乗り換えた。 そして、今度は足回りや軽量化にとどまらず、エンジンにも手を入れ コブラよりも速いマスタングを作り上げた。 穏やかな外見に似合わず、なかなかのめり込むタイプの人なのである。 もっとも、先のマスタングGTは、チューニングに熱を入れ過ぎたため、 日常での使い勝手が悪くなってしまい、最終的にはジムカーナや サーキット走行会専用モデルと化してしまったのだが(笑) その後、Iさんはポルシェ944を手に入れ、その944もまた事故で失い、 でまあ色々とあって手に入れたのがこのアルピーヌなのである。 ![]() ルノー・アルピーヌは、A310の後継車として1985年にデビュー。 鋼管製バックボーン・フレームにFRP製のボディを載せるという レーシングカーと同様の製法を採用していた。 『傑作』と呼ばれるエクステリア・デザインはウーリエが担当。 ルックスのみならず、Cd値は0.28という優秀な数値を実現していた。 ちなみに高級感のあるインテリアのデザインを担当したのは、 ランボルギーニ・カウンタックで有名なガンディーニである。 ![]() ルノー・アルピーヌにターボモデルが追加されたのは1987年。 2458ccのV型6気筒SOHC+ターボは200ps&29.6kg-mを発揮した。 現代の感覚では、2.5リッターで200馬力(しかもグロス)というのは 大した数値ではないが、車両重量が1210kgと軽量なことも手伝って 最高速は250km/hと、20年前としてはかなりの速さを誇っていたし、 リアエンジン&リア駆動のRRレイアウトということもあって、 当時はポルシェ911のライバルとまで言われていたのである。 ![]() Iさんの愛車は、履歴のはっきりした3オーナーの中古車である上に ガレージ代久の手で隅々までメンテナンスが施されているので、 生産から20年を経た現在も機関的には絶好調を維持している。 納車後1年以上経つが、これまで目立った修理やトラブルは皆無らしい。 ジムカーナが行われた日、私は行き帰りとも助手席でふんぞり返って いただけで運転はしていないが、横に居ても状態の良さはよく分かった。 というか、室内は思いのほか広く、乗り心地も悪くないので、帰りは Iさんに運転させて、自分は筑波から松戸までずっと横で寝てしまった(笑) この辺が同じRRでも、ポルシェ911と決定的に違うところで、 同年代の930型だと、アルピーヌほど安楽には乗れないと思う。 ![]() ちょっと前にウチの事務所で痛車のムックを制作した際に、 実はこのIさんのアルピーヌを『エヴァンゲリオン』仕様の ミサトさん号(痛車)にして表紙にしてしまう計画もあったのだが、 人間関係を壊したくなかったので諦めました(笑) ■ガレージ代久 http://www.g-daikyu.com 【マメ知識_1】 アルピーヌというのは、1956年にジャン・レデレという人が設立した フランスの自動車会社。設立当初は自動車メーカーというよりも チューニングメーカーやコーチビルダーといった業務内容で、 ルノー車の改造や、レース車両の制作を手がけていたのだが、 その後ルノー4CVをベースにFRPボディをのせたA106の販売を開始。 さらにドフィーヌをベースとしたA108、R8をベースとしたA110を販売。 A110はラリーシーンで活躍してアルピーヌの名前を一躍有名にした。 また、ル・マン24時間レースなどのモータースポーツでも大活躍した。 アルピーヌは1973年にレデレ家がルノーに株式を譲渡し、 ルノーの傘下に入ったが、A110の後も、A310、A310V6、V6GT、 V6ターボ、A610などを生産。しかし、1995年にA610の生産が中止に なって以降、アルピーヌの名を冠したスポーツカーは生産されていない。 現在のアルピーヌ(ソシエテ・デ・オートモビル・アルピーヌ・ルノー)は ルノー・スポールで販売される競技車両の制作を手がけている他、 トゥインゴRS、クリオRS、メガーヌRSといったルノーブランドのクルマの スポーティモデルの生産も手がけている。 【マメ知識_2】 人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で葛城ミサトが乗っているのは ルノー・アルピーヌA310・V6だが、ガソリンエンジンを電気モーターに 換装しているので、アニメファンからは『A310改』と呼ばれている。 同作品のキャラクターデザインと漫画作者を手がけた貞本義行氏は、 業界ではかなりのエンスーとして知られており、上記のA310改の ボディカラーは、アルピーヌのレーシングカラーであるフレンチブルー。 また、同作品には初代ロータス・エランなども登場する。 【マメ知識_3】 今年の1月末に、ルノーは『アルピーヌコンセプト』という コンセプトカー(市販前提の試作車)のイメージ画像を公表した。 これはブラジルのデザイン学生が作成したもので、1987年型の ルノー・アルピーヌV6ターボ(GTA)をモチーフに描かれている。 現段階では噂の域を出ないが、ルノーは早ければ2010年には アルピーヌブランドのスポーツカーを復活させるとか…… ↓クリックにご協力ください。 ![]() にほんブログ村
by A-power
| 2009-06-03 20:33
| エンスー系
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