漫画家・樹崎聖先生のミクシィより転載

馬鹿な自称知識人&役人の勘違いで
日本の漫画文化が危機的状況に!

クルマとは全く関係ないんですが、
下記はエンスー天国などでお世話になっている樹崎先生が
3月15日にご自身のミクシィの日記に書かれた文章です。
出版業界に関わる一編集者として、また一漫画ファンとして、
樹崎先生の考えに共感したので、ここにコピペさせていただきます。
(注*一部改行位置などは変更しています)

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(タイトル)
2次元児童ポルノ 漫画家会見

(本文)
・・・ヤフーニュースではこんなタイトルでした。
2次元児童ポルノって・・・・
このタイトルじゃこの法案や規制がまるで良い事みたいです。

でも実はそうじゃありません!!

だからこそ今日多くの漫画家が立ち上がりました!
めったに机の前から動かない漫画家です。

それほどの危機、それほどの悪法がまかり通りそうだからです。

そんなわけでオレも真実を見極めるため都議会議事堂で行われた
「東京都による青少年健全育成条例改正案と『非実在青少年』規制を考える。」
というイベントに参加してきました。

まず知ってほしいのは
児童ポルノはおろかエロすら描いたことのないオレのような漫画家が
日本文化の危機的状況であると思うような、冗談としか思えないような
法案がすぐにでも通ってしまいそうだという事です。

改正案そのものは、漫画やアニメ、ゲームに登場する服装などから
18歳未満と想定されるキャラクターを「非実在青少年」と規定。
こうしたキャラクターとの性行為を主題とする2次元児童ポルノの販売について、
業界に自主規制を求めた上で、婦女暴行などの場面がある悪質な商品を
「不健全図書」に指定、青少年への販売や閲覧を禁じる。

・・・と、深く考えないなら一見正しいように思えるものなのですが
実はこの法案でありがたいのは、悪書を選別する部署という天下り先が
増えるくらいなのです。

そんなわけで以下
今日聞いた話をダイジェスト+私見をまじえてお送りしますので
しばらくのおつきあいを。。。

まずは大事な事から・・・

実在する少女のポルノであれば被害者がいるが
二次元は創作であるので直接の被害者はいません。
そして青少年のポルノ規制に最も厳しい韓国では
十代の性犯罪が10倍もあり、同じく厳しいアメリカも6倍・・・
データはこの法案が逆効果しかないことを示しています。
北欧だかどっかではポルノを解禁した途端に
性犯罪が激減したというデータもあるそうです。

つまりポルノは犯罪抑止力になっていると考えられるのです!
あっちへ行ってもこっちへ行っても否定される人を抱きとめる力が
漫画にはあるのです。
もちろんはっきりしたデータはまだありませんが
ないからこそ、線引きしてしまっていい話じゃないってことです。

ポルノと言うとヤクザがやっていて資金源になるのだろうと思う人も
いるかと思いますが、実は例えばアダルトDVDを作っている会社は
ヤクザ社会とは完全に無縁だし、漫画においてもヤクザがらみの話は
聞いた事がありません。
まっとうな競争社会では裏社会の出る幕がないからです。
むしろ規制を作れば網の目を破って儲けようとヤバイやつらが次々現れるでしょう。
アメリカの禁酒法時代にはマフィアが大儲けしてのさばりました。
酒は身体に悪いから駄目・・・の一点張りでは世の中は良くならなかったのです。

それじゃ自分の子供に卑猥な漫画を自由にみせていいのか
という人もいるでしょう・・・
でもそれはゾーニング
(年齢により購入や閲覧などできるものを制限して年令別に分ける事)で
幼い子供にポルノを見せないことは十分可能なはずなんです。
そもそも青少年の健全な育成とは何ですか?
30代のおっさんと16歳の真摯な恋愛は見せちゃだめで、
醜い政治討論は見せていいのか?
誰が健全でそうでないか決められるんだ?
ってことがこの法案のあいまいな線引きでは示されていないため
誰かが自分勝手な解釈で取り締まる可能性があるって事です。

子供の判断力をもっと信じるべきで
隠蔽や押し付けがあってはならないのではないか?
ということです。

そして一度一律に駄目になってしまうと人間はその範囲でしか考えなくなります。
そうすると作家は著しく表現力を失う事になる。
人間や社会にはネガティブな面がありそれを描かねば文化も芸術もありえないのです。
白く美しいものは暗いダークな背景があって浮き立つのです。
白は白だけでは映えないのです。
光が光と認識されるのは光源の周りが暗くみえるからなのです。

一度市場から消えてしまった文化は復活させる事が極めて難しいものです。
取り返しのつかない事を何が正しいかもはっきりしないのに
多数決で決める事自体間違いなのです。
小さな事を大げさに話していると思う人もいると思いますが
ダムは小さな穴が開いた途端にあっというまに崩壊するものです。
小さい事とすまされない大事なのです。
実際現在の出版界は不況によりすでに体力がありません。
この穴はバタバタと会社を潰し、日本の経済に大きな打撃を与えるでしょう。

猥褻か芸術家か?
そうしたギリギリの芸術活動は近代にはじまった事ではありません。
絵画や古典文学も同じです。
例えば源氏物語など現代の性的タブーだらけです。
韓国では規制が強かったために漫画文化が日本より
30年おくれてしまったと言われています。
日本は芸術への道を閉じようとしているのです。
そもそも規制の枠の中でしか考えられない子供が
国際競争に勝てると思いますか?

さらに一度この法案が通ってしまうと
今までオーケーだったものまで所持しているだけで罪になります。
そうなるとほかの事で家宅捜査されただけでエロ本を持っているからと
別件逮捕できてしまうわけです。だれでも過激なエロ漫画や雑誌の一つや二つ、
健全な男子ならもってますからね。

都条例は都内だけでは終わりません。
出版社のほとんどは東京にあるため実質この条例は日本中に影響を持ちます。

明らかに作為的な2次元児童ポルノなんて言葉に踊らされてはいけません。
この話を今夜、明日にも多くの人に広めてください。
反論する時間が無いようなスケジュールで
この条例は決まってしまおうとしているのです。
この文章を日記やブログに貼ってもらってもかまいません。

次世代のために、大きな闇ができないようできることをできるだけやりましょう!


ちばてつや氏ら、都の過激性描写規制に抗議
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1142541&media_id=88

2次元児童ポルノ規制の中に見える狂気
http://www.geocities.jp/hiromorimizuno/021.html

保坂展人のどこどこ日記
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto





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以上、上下の点線の間にあるのが樹崎先生の文章です。
樹崎先生は、文章中にもあるようにエロ漫画家ではありません。
先生の代表作である『交通事故鑑定人 環倫一郎』を見れば分かるように、
真面目で常識のある大人です。そんな方が「これは危ない」と言っているのです。

ゆとり教育の時もそうでしたが、一部の勘違いした自称知識人やアホな役人の
勝手な都合を国民に押し付けるのはホントに止めてほしいものです。
彼ら役人たちには、国の浅はかな規制や法案が原因で、
現在トヨタがどういう状況に陥っているのかを考えてほしいですわ!

ヽ(*`Д´)ノ

ps
上記の『青少年健全育成条例改正案』は東京都の条例であり、
日本国の法律が改正されるという話ではありません。念のため。
ただ、多くの方々が指摘されておられるように、
出版社の多くが東京にある以上、東京都だけの話では済まない、
日本全体に影響を及ぼすことを認識する必要があります。
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by A-power | 2010-03-17 12:25 | 色々と
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