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ミニ・クーパーについて その2

ヤレたローバー・ミニ クーパー1.3iで
パイロンスラローム(ジムカーナ)を走る

H君のミニクーパーの話の続き。
ミニの専門誌(単発ムック)の計画を進行中だった昨年の11月に、
このブログにもチョコチョコと登場するガレージ代久の社長から
「筑波サーキットのジムカーナ場を借りたから一緒に走らない?」
という、実にタイムリーかつ面白そうなお誘いがあった。
「媒体資料(広告営業に使う営業用ツール)を充実させるためにも、
また、実際に本に掲載する企画のためにも、旧ミニが本気で走ってる
写真が欲しいよね」と編集部内で話していた時だったので、
喜んでお誘いをお受けした。
ミニ・クーパーについて その2_a0046234_23184722.jpg

筑波サーキットと言えば、富士スピードウェイと並んで、
関東圏を代表する有名なサーキットだが、
通常のコース(コース2000&コース1000がある)以外にも
ジムカーナ場が併設されていることを知っている人は意外に少ない。
実はこのジムカーナ場、広くて走らせやすい上に、一般的な
イメージよりもリーズナブルなお値段で貸し出してくれる。
また、別途料金を支払えばタイム計測器まで借りる事ができるので、
我々雑誌屋やオーナーズクラブなどにかなり重宝されている。
かくいう私も、ショップが主催するジムカーナ大会や自分で企画した
雑誌のイベントで、何度も本気で走った経験があるのだが、
駐車スペースとコースがガードレールで隔てられている上に、
エスケープゾーンが広い(パイロンの設置の仕方にもよる)ので、
クルマをクラッシュさせる心配なく、安心してアクセルを踏みこめる。
ま、じゃなかったら、H君のようなスポーツ走行の経験が少ない初心者を
そそのかして走らせることなんてできないし(笑)
ミニ・クーパーについて その2_a0046234_23191591.jpg

今回、H君のミニを走らせてちょっと驚いた。
というのも、意外に(といっては失礼かな?)速かったのだ。
絶対スピードじゃなくてタイムが。
いや、ホントにちょっと吃驚した(笑)
H君のミニは、それまで私も何度か運転させてもらっていた。
高速道路を運転したこともある。
その時の素直な感想は「遅いクルマやなぁ…」というもの。
失礼ながら「今の軽自動車の方がよっぽど速いよな」と思ったし、
思うだけじゃなく、H君に対しても面と向かって「このクルマ遅ぇー!」
とか、遠慮会釈なく酷い台詞を吐いていた(笑)。のだが……
なんとなれば、H君のミニは、この日集まったクルマ達の中でも、
2番目に速いタイムをたたき出してしまったのである。
重ステで非力なノーマルエンジンのミニが、
R32のGT-Rや4代目マスタングGT、C4コルベットといった
200馬力を楽に超えるパワーを持つクルマ達よりも優秀なタイムを
計測したのだから大したもんである。
ミニ・クーパーについて その2_a0046234_2320695.jpg

ミニのタイムが速かった理由は4つ考えられる。
理由_1:直線部分が短く、スピードが出難いコースだった。
理由_2:パイロンとパイロンの間隔が通常よりも狭かった。
理由_3:雨が降ったり止んだりのウェットコンディションだった。
理由_4:H君がミニの運転に慣れていた。
理由の1と2は、言うまでもなくドライバー(とクルマ)の安全を
考えたためであり、また同時に単純なパワー勝負ではなく、
技量を競わせようとしたためのコースレイアウトだったからなのだが、
トップスピードが低い=非力なミニでもハイパワー車でも差が出難い。
パイロンの間隔が狭い=大柄な(ホイールベースが長い)クルマは、
ボディコントロールが非常に難しいが、小さなミニならラクショー(笑)
という結果を生むことは想像に難くない。
また、理由の3に関しては、ハイパワーFRは下手にアクセルを開けると、
タイヤがスリップして前に進まないけど、FFで非力なミニの場合には、
アクセルはベタ踏みでOK!ということで、これもラクショーとなる。
理由の4については、H君が予想以上に運転が上手かったという意味も
なくはないが、正確に分析するなら、旧ミニ(あくまでノーマル前提)
というクルマのキャラクターが関係してくると思う。つまり、
ハイパワー車なら公道で思いっきりアクセルを踏むことはできないが、
ミニのような非力なクルマなら、下道でも高速道路でも気軽に
アクセルをベタ踏みすることができるので、普段の運転がそのまま
ミニというクルマを動かす上で必要なテクニックの向上に直結する
のではないかと思われる。まぁ、私の思いつきの理屈ではあるのだが、
たぶんそんなに的外れな見解でもないだろう。

ま、そんなわけで思わぬ好走を果たしたH君が、実に嬉しそうな
ニコニコ顔で帰路についたのは言うまでもない。この日の体験は、
おそらく彼の一生の思い出(武勇伝)になったことだろう(笑)


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by A-power | 2009-05-27 23:28 | エンスー系
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